「フランシス・ベーコン展」感想 [感想]

東京竹橋、東京国立近代美術館で「フランシス・ベーコン展」を見てきました。フランシス・ベーコンはアイルランドのダブリン出身の20世紀を代表する画家です。1909年生まれ、1992年逝去(享年82歳)。没後20年の時期にあわせた企画展です。

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ここのところ、作品点数の多い個展を見ていたせいか、期待よりも少し少なかったなーと思いましたが、没後日本初、アジア初の回顧展。ベーコンをまとめて見れるまたとない機会でした。必見の美術展です!

ベーコンの作品数は33作品。(※3枚で1作品の≪三幅対(トリプティック)≫も多数あるので、実際の絵の数はもう少しあります。) (※※33作品が全く少なくなかった事を後日知りました。→詳しくはコチラ)

今回の展覧会は"ベーコンにとって最も重要だった「身体」に着目し、その表現方法の変遷を3章構成でたどろうとするテーマ展"です。ベーコン的身体表現をダンスで表現した土方巽とペーター・ヴェルツ/ウィリアム・フォーサイスの作品とともに紹介されていました。


しかーし!フランシス・ベーコン初心者の私としては、33作品だと十分にベーコンさんを理解できなくて…。もちろん、他のアーティストの展覧会を完全理解なんてしていないのだけど…。


もっと見てみたいー!


展覧会を見終わった後にショップで販売されていた写真集をパラパラめくって見てみると、今回は来ていない作品もたくさんあって、買って家で見たいけど、んーー。お財布と相談して買いませんでした(u_u)

作品が思ったより少ないといっても、29の所蔵先から借りてきているので、作品を集めるのは大変ね…。開催してくれて感謝、感謝です。

私の理解が追いつかなかったので、関連イベントの「連続講演会 すべて参加すればあなたもベーコン通!」をますます受けたいと思いました。(以前のブログで紹介→コチラの記事)
講演会は無料だけど、先着順なので聞けるかしら?もし参加できたら、また報告したいと思います♪


さて、何が私にはちょぴっと難しく感じたかと言うと、ベーコンさんは明らかに「ヒト」を描いているのだけど、体の形は歪められ、顔も目鼻がにじんで表情が読み取れそうで読み取れない。だから見ていてすごく困惑するのです。描かれた登場人物の周囲も、あまり具体的な物は描かれていないから、口がぐわっとあいて叫んでいたとしても、一体何に対しての悲痛の叫びをあげているのかもわからない。そもそも、悲痛かどうかもわからない。でも、わからなくていいや、と素通りもできないのです。どうやら私たち人間は「ヒト」という対象物には、どんな他の物質よりも敏感に反応してしまうもののようです。

抽象絵画のほうが、どれだけ気楽に見れることか…!抽象絵画は見る側に「感じるままにどうぞ」とあそびの部分を与えてくれているのだな、とベーコンさんの絵を見て感じました。

展示の最期に、ベーコン的身体表情を世界的な現代舞踏の振り付け師ウィリアム・フォーサイスが踊る映像のインスタレーションがあります。

うごめく物質としてのヒトの身体を発見できる展覧会でした。

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↑出口にあるベーコンさんの写真



常設展には、フランシス・ベーコン展にあわせて、「歪められた身体」という観点でのコレクション展示もありました。さまざまなアーティストの「身体」を使った表現が見れて面白かったです。


最後まで読んで下さってありがとうございました。読んで下さったみなさまの展覧会情報や感想、コメント欄に是非残してくださいね!情報交換、お願いします♪



フランシス・ベーコン展
<会 期>
2013年3月8日(金)〜5月26日(日)
<会 場>
東京国立近代美術館
〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
<開催時間>
午前10時 ‒ 午後5時(金曜日は午後8時まで)
※入館は閉館の30分前まで
<休館日>
月曜日(ただし3/25、4/1、4/8、4/29、5/6は開館)、5/7
<お問い合わせ>
ハローダイヤル 03-5777-8600

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Cilas

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