曼荼羅も、現代アートも 「宇宙と芸術展」@森美術館 [感想]
森美術館で開催中の「宇宙と芸術展」を見てきました。
(ホームページはこちら)
科学トピックスだけの「宇宙展」なら足を運ぶことはなかったと思いますが、曼荼羅の展示があると聞いて行ってきました!
お目当ての仏教美術以外にも現代アート作品盛りだくさん!レオナルド・ダ・ビンチ、チームラボなど古今東西さまざまな作品が「宇宙」という切り口で構成された企画展で面白かったです。こんなに幅広い内容の企画ができる南條史生さん(キュレーター、森美術館館長)は本当にすごいです!
↓南條さんのツイッターより展覧会ついての端的なつぶやき。
古美術と現代美術
西洋と東洋
アートと科学
境界を超えて見る力
***
さて感想です。(ネタバレあります)
私のお目当てだった古美術が展示された第一室目は全部良い!
曼荼羅に描かれた意味はまだまだ理解はできないのだけれど(でも、いつか解るようになる!)、曼荼羅は本当に宇宙を図にしたものだなと、精神的な宇宙。
私が見たのは京都・二尊院(龍谷ミュージアム寄託)の両界曼荼羅でした。でも本当はチベットの曼荼羅図を見てみたくて行ったのです。だけど、なんと、展示期間がズレていて見れなった…。
古美術作品は3期間くらいに分かれて展示替えがあるようです。仕方ないですね。
展示替えのスケジュールは<こちら>
***
古美術、満喫!
そして現代アート。
本展覧会で一番ぞくぞくしたのは、セミコンダクタ―の「ブリリアント・ノイズ」でした!
これはすごかったなぁ。映像作品ですが、3面の壁に投影される太陽の表面の爆発、”太陽フレア”の映像。炎が生き物のようにわき起こってる...。すごい迫力...と同時にちょっと怖い。怖いというのは畏怖の念を抱くというか、太陽のエネルギーってものすごいよぉ…。人間は近寄れない、不可侵の領域...。もう太陽の事を「おてんと様」なんて呑気に呼べない…。という気持ちになりました。
↓※「宇宙と芸術展」の会場ではありません。セミコンダクターのHPより拝借しました。「宇宙と芸術展」の展示はもっとコンパクトな部屋に投影しています。これが狭い部屋で迫り来るので良いです!
(出典:http://semiconductorfilms.com/art/brilliant-noise/)
***
瀬戸桃子の「プラネットΣ」という映像作品、好きでした。昆虫が宇宙のどこかの星で氷河のような氷の中から溶け出して動き出す映像。アップに映し出される昆虫はグロテスク(昆虫好きな方ごめんなさい!)で生々しくて。でもスローモーションで展開される映像は精細でキレイでちょっとしたファンタジーのよう。グロテスクファンタジーと呼びたいとおもいます。
後で調べると、この「プラネットΣ」は2015年にベルリン国際映画祭でアウディ短編賞を受賞した作品だったようです。(こちらがそのニュース記事)
ひゃっ!バッタのドアップ。でも映像の色調がキレイです。
(出典:http://www.setomomoko.org/main.html)
***
コンラッド・ショウクロスの「タイムピース」という大きな動く作品。これも良かったです。ゆっくりと動く様子を見ていると落ち着く不思議な感じ。
ライトの部分がゆっくりとばらばらの回転軸でまわっているの。
(※撮影OKな作品でした)
***
チームラボの作品はインタラクティブではない作品でしたが360度映し出される映像と音楽がテンポよく展開する。360度なので、感覚がふわふわします。キレイだし、楽しめる作品。
作品ブース前に人が並んでいたから、並んでまで見るか躊躇したのですが、入れ替え制で案内していただけでした。作品は4分20秒。なので日曜日の午後でしたが、数分待ってすんなりと入れました。
***
他、貴重な作品や面白い作品がたくさんありました。隕石から作った日本刀「流星刀」とか、江戸時代のUFOの資料とか、ガリレオ・ガリレイの初版本とか!全部書くと大変なのでこの辺で。
ささる作品はひとそれぞれだと思いますが、いろんなジャンルがあるので、アート好きなら楽しめる展覧会だと思います!
あ、あと展覧会を出たところで「MAMスクリーン」という映像鑑賞プログラムもやっています。全部で7作品上映しています。私が気に入ってしまった瀬戸桃子さん、セミコンダクターの作品の上映も。時間は全部で70分なので展覧会以外にもこちらの時間もみておくと良いと思います!
作品内容は<こちら>
ーーーーーーーーーーーーー
宇宙と芸術展
森美術館
会期:2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)
http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/index.html
ーーーーーーーーーーーーー
(ホームページはこちら)
科学トピックスだけの「宇宙展」なら足を運ぶことはなかったと思いますが、曼荼羅の展示があると聞いて行ってきました!
お目当ての仏教美術以外にも現代アート作品盛りだくさん!レオナルド・ダ・ビンチ、チームラボなど古今東西さまざまな作品が「宇宙」という切り口で構成された企画展で面白かったです。こんなに幅広い内容の企画ができる南條史生さん(キュレーター、森美術館館長)は本当にすごいです!
↓南條さんのツイッターより展覧会ついての端的なつぶやき。
古美術と現代美術
西洋と東洋
アートと科学
境界を超えて見る力
***
さて感想です。(ネタバレあります)
私のお目当てだった古美術が展示された第一室目は全部良い!
曼荼羅に描かれた意味はまだまだ理解はできないのだけれど(でも、いつか解るようになる!)、曼荼羅は本当に宇宙を図にしたものだなと、精神的な宇宙。
私が見たのは京都・二尊院(龍谷ミュージアム寄託)の両界曼荼羅でした。でも本当はチベットの曼荼羅図を見てみたくて行ったのです。だけど、なんと、展示期間がズレていて見れなった…。
古美術作品は3期間くらいに分かれて展示替えがあるようです。仕方ないですね。
展示替えのスケジュールは<こちら>
***
古美術、満喫!
そして現代アート。
本展覧会で一番ぞくぞくしたのは、セミコンダクタ―の「ブリリアント・ノイズ」でした!
これはすごかったなぁ。映像作品ですが、3面の壁に投影される太陽の表面の爆発、”太陽フレア”の映像。炎が生き物のようにわき起こってる...。すごい迫力...と同時にちょっと怖い。怖いというのは畏怖の念を抱くというか、太陽のエネルギーってものすごいよぉ…。人間は近寄れない、不可侵の領域...。もう太陽の事を「おてんと様」なんて呑気に呼べない…。という気持ちになりました。
↓※「宇宙と芸術展」の会場ではありません。セミコンダクターのHPより拝借しました。「宇宙と芸術展」の展示はもっとコンパクトな部屋に投影しています。これが狭い部屋で迫り来るので良いです!
(出典:http://semiconductorfilms.com/art/brilliant-noise/)
***
瀬戸桃子の「プラネットΣ」という映像作品、好きでした。昆虫が宇宙のどこかの星で氷河のような氷の中から溶け出して動き出す映像。アップに映し出される昆虫はグロテスク(昆虫好きな方ごめんなさい!)で生々しくて。でもスローモーションで展開される映像は精細でキレイでちょっとしたファンタジーのよう。グロテスクファンタジーと呼びたいとおもいます。
後で調べると、この「プラネットΣ」は2015年にベルリン国際映画祭でアウディ短編賞を受賞した作品だったようです。(こちらがそのニュース記事)
ひゃっ!バッタのドアップ。でも映像の色調がキレイです。
(出典:http://www.setomomoko.org/main.html)
***
コンラッド・ショウクロスの「タイムピース」という大きな動く作品。これも良かったです。ゆっくりと動く様子を見ていると落ち着く不思議な感じ。
ライトの部分がゆっくりとばらばらの回転軸でまわっているの。
(※撮影OKな作品でした)
***
チームラボの作品はインタラクティブではない作品でしたが360度映し出される映像と音楽がテンポよく展開する。360度なので、感覚がふわふわします。キレイだし、楽しめる作品。
作品ブース前に人が並んでいたから、並んでまで見るか躊躇したのですが、入れ替え制で案内していただけでした。作品は4分20秒。なので日曜日の午後でしたが、数分待ってすんなりと入れました。
***
他、貴重な作品や面白い作品がたくさんありました。隕石から作った日本刀「流星刀」とか、江戸時代のUFOの資料とか、ガリレオ・ガリレイの初版本とか!全部書くと大変なのでこの辺で。
ささる作品はひとそれぞれだと思いますが、いろんなジャンルがあるので、アート好きなら楽しめる展覧会だと思います!
あ、あと展覧会を出たところで「MAMスクリーン」という映像鑑賞プログラムもやっています。全部で7作品上映しています。私が気に入ってしまった瀬戸桃子さん、セミコンダクターの作品の上映も。時間は全部で70分なので展覧会以外にもこちらの時間もみておくと良いと思います!
作品内容は<こちら>
ーーーーーーーーーーーーー
宇宙と芸術展
森美術館
会期:2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)
http://www.mori.art.museum/contents/universe_art/index.html
ーーーーーーーーーーーーー
コメント 0