直島ベネッセハウス / Naoshima Benesse House [現代アート]

2010年8月に行った瀬戸内国際芸術際、4泊のうち直島に2泊しました。
泊まった宿は・・・ベネッセハウス[ぴかぴか(新しい)]

満足を超えて大興奮!


2010年8月12日_直島55-s.jpg


直島は2000年に一度訪れた事があり、今回の芸術祭で直島再訪です。


2000年に来た時はベネッセの芝生の敷地に設置されたテント型宿泊施設に滞在しました。
当時はパオ型テントと家型テントがあって、その時は家型テントに一泊でした。
(パオ型テントはいっぱいで予約が取れなかった)。
今、あのパオ型テントは「つつじ荘」という民宿が場所を変えて2006年から運営しています。


今回の旅では、もともとベネッセハウスに泊まる予定はなく、つつじ荘のパオ型テントに泊まりたかったんです。
だって可愛いんです。パオ。


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ね?


海沿いにテント場があるので瀬戸内海のきらきら穏やかな海を眺めながら、寝起きする・・・。

素敵。

しかも、リーズナブル!素泊まり一人3675円~。
でも満室(満テント?)で断念。芸術祭真っ只中の8月お盆時期、しょうがないです。


芸術祭巡りは民宿がお似合いかなと思って何軒か電話するも、満室・・・。ベネッセも芸術祭中は間違いなく満室で予約は無理だろうとダメもとで電話すると・・・意外や意外、あっさり部屋が取れてしまったのです。


・・・という訳で直島はベネッセハウス、パーク棟に二泊する事になりました。

おぉ・・・!


ベネッセハウスの中にはいくつかの宿泊棟にわかれていて、丘の上に建つ眺望の良い「オーバル棟」、ベネッセハウスミュージアムの中、美術館の中に泊まれるという興奮の「ミュージアム棟」、海沿いに建つ全室スウィートの「ビーチ棟」、そして私の泊まる事になった「パーク棟」。「パーク棟」はかつてテント場のあった芝生の敷地に建った棟です。


敷地に入って芝生のパーク側から宿泊棟へ渡り廊下に一歩足を踏み入れた瞬間、

「うわぁぁぁぁぁ」


2010年8月12日_直島27-s.jpg


須田さん!須田悦弘さん。
精巧な木彫のバラです。


2010年8月12日_直島29-s.jpg



そして、宿泊棟の扉をくぐると、
ろ、廊下に・・・杉本、ひ、博(注:杉本博です)・・・

2010年8月12日_直島51-s.jpg


さらに、

2010年8月12日_直島42-s.jpg

えーーー!杉本作品の乱舞(笑)。まるでギャラリーのようなゆったりとしたスペースに大きなサイズの写真、建築シリーズが数点と、松の写真(タイトル何でしょう?)。泊まった者は24時間、この空間を享受できるの。



フロントにはアントニー・ゴームリーの立体作品がお出迎えです。
この作品、支えなしに自立しているのですって。その微妙なヒトのバランスを再現するのはとっても難しいそうで、この作品も作家本人の人型を取って作ったのだそうです。ドイツ人なので手足、長いです。そして、この像はベネッセハウスのオーナーである福武さんの代わりにお客様をお迎えする為にあるそうです。

2010年8月12日_直島38-s.jpg


泊まった部屋には、デミアンハーストのリトグラフ。

2010年8月12日_直島54-s.jpg

ベッドに横になると、この絵が見える。むふふ。
鮮やかな色彩がサークルの中心に向かっているのか、外に向かっているのか、部屋の白木の家具にマッチして爽快感のある絵。こういう天地を感じさせない絵って、気分が軽くなるものなのね。



ベネッセハウスは直島の南側一帯エリアに位置していて、路線バスの終点のバス停を降りた少し先です。海沿いに少し歩くと、これがお出迎えしてくれます。↓


2010年8月12日_直島21-S.jpg


草間彌生の南瓜。直島のシンボル。
この時、撮影順番待ちで人だかり状態(笑)。南瓜と一緒に記念撮影する人が後を絶ちません。人の隙間を縫って撮影。
なんでも、この南瓜は台風の時はパカッと外して非難させるそうです。男の人4人で持ち上げられる程度だそう。そして設置の時は、ヘタを海にむかって置くのが作家の指示なんですって。へぇ。



宿泊特典もいろいろ。

宮浦港からベネッセハウスまでの送迎バス。

ベネッセハウスエリア内(広いです)を行き来する宿泊者専用のシャトルバス。

芸術祭期間中だったからかもしれないけれど、整理券の必要な地中美術館もホテルに相談してみたら"ベネッセ枠"がありました。地中美術館まで行かずして整理券をゲット!

パーク棟には、ホテルスタッフによる”作品ツアー”が用意されていて、安藤建築の紹介、フロントに飾られている絵、アントニー・ゴームリーの彫刻、杉本博の作品などなどを説明をしてくれました。



テレビの置かれていない部屋がまた、非日常。
夜の闇の音が聞こえてきそう…なーんて気分に浸れるし、ラウンジには興味深いアート本がそろっていて、芸術祭で歩き疲れた身体も、静かな夜の中で本をめくりながら癒されてゆく…。朝から夜寝る前まで24時間、極上アート三昧ですな。展覧会で展示された作品は、鑑賞する為に自分が移動するけれど、ここは自分の行動の中に作品が在る。人は夜を共にすると親密になるけれど、それはアートも一緒かもしれないです。束の間、同じ空間を共有した物同士、作品と私、なにか通じたような…?!

心が開いて、五感が喜ぶ、贅沢な2泊でした。



ベネッセハウス
住所 : 香川県香川郡直島町琴弾地
Tel : 087-892-3223
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コメント 5

とみっち

僕もむかし直島へ行ったことがあるんですけど、
ベネッセハウスはちょっと高かったので高松で泊まって、
朝から船で直島に渡りましたよ^^
安藤さんの建築が好きなので今度は頑張って泊まってみようと思います♪
ほんと直島はいろんなアートに触れられるステキな島ですよね☆
by とみっち (2010-11-09 12:10) 

Nishino Keiko

とみっちさん

コメントありがとうございます。
そうそう、ベネッセハウスちょっと高いですよね?
でもその価値があると本当に思いました。
安藤さんの建築に泊まれる機会もなかなか無いですものね。
建築は詳しくわからないのですが、居心地がとても良かったので
「良い建築」って事だと思います♪
ぜひ泊まってみてくださいね。
by Nishino Keiko (2010-11-09 19:50) 

日本人

木でできた薔薇に感動...!芸術感と共に、写真のセンスもどんどん磨かれてるね。素敵!
by 日本人 (2010-11-17 04:49) 

Keiko_Nishino

日本人さん
覗きにきてくれて、ありがとう!
木の薔薇、本当に精密ですごいんです。
須田悦弘は大好きなアーティストの一人で、
須田さんの作品が出る展覧会はなるべく行くようにしているの。

木彫のちいさな雑草が部屋の床の隅っこに展示されたりとか、
薔薇が壁の上の方に設置されたり、とか、
展示方法も面白い。

写真は下手だから、もっと上手くなりたいなー

by Keiko_Nishino (2010-11-18 21:31) 

名前が「ま」で始まる日本人

カボチャの台風の守護作戦に笑ってしまった。草間彌生さんの作品、ルイヴィトンのスポンサーで、ロンドンのTate Modern美術館に来ていたので、見に行ったよ。最っ高でした。彼女が精神病棟でずーっとドット模様を描いてる所や、戦後のイメージの作品を作ってる所を想像したら、鳥肌立つほどのインパクトのある美術作品だったよ。http://fashioneditoratlarge.blogspot.com/2012/02/yay-for-yayoi-kusama-and-louis-vuitton.html

by 名前が「ま」で始まる日本人 (2012-03-24 20:08) 

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