「アルバレス・ブラボ写真展」世田谷美術館(8/28まで!) [感想]

Manuel Álvarez Bravo
マヌエル・アルバレス・ブラボ

というメキシコの写真家の展覧会をみてきました。
私は全然知らなかった方ですが、ちらしに掲載されている写真が素敵で気になったので見に行ってきました。


「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ、静かなる光と時」が正式タイトルです。
国内最大規模の回顧展を世田谷美術館で、3日後(!)の8月28日(日)までやっています。

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全てモノクロプリントの写真です。
展示数は写真が192点とたっぷりです。


ん〜、いいもの見たなー。


アルバレス・ブラボさんの写真は静かなのだけど、映し出しているモノの存在感を強く感じる作品でした。

うるさくないし、いろいろ押し付けがましくない感じです。
(私はブラボさんの写真のような人間になりたい…)


被写体としては、人も多く撮っているし、日常の街の風景も撮っていますが、
その中でも私は、晩年の <「内なる庭」シリーズ>の植物の写真がとても、好きでした。

自宅の庭を撮っているシリーズなのだけど、木の枝が白壁に影を落としていて、本当にきれいでした。



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マヌエル・アルバレス・ブラボ・アーカイヴ蔵(C)Colette Urbajtel / Archivo Manuel Alvarez Bravo, S.C.



あぁ、木の枝ってきれいなんだな、
光ってきれいなんだな、
影ってきれいなんだな。
こんなに身近なものが、こんなにもきれいなんだな。
世界ってうつくしいな。

と、沁み入りました。


”どの芸術にも共通する詩情は、シンプルな手立てを通して得られる、複雑な現象の表現です。そうした手だては自らに正直で、おのれの限界に忠実です。 しかしひとたび情熱が注がれ、静けさの中で口を開くと、雄弁になるのです。”

ーアルバレス・ブラボ


ん、ちょっとよく分からないけど、シンプルな表現こそ雄弁だ、という事?かな??
違う?誰か、教えて〜。



あと、アルバレス・ブラボが写真家として活躍した時代は、メキシコ革命を経て壁画運動や前衛芸術が盛り上がる時代と重なっています。フリーダ・カーロとかメキシコの壁画運動に興味のある方はより深く本展覧会を見ることができるかもしれません。

私は全然疎いので、流してしまいました。
でも、アンドレ・ブルトンと交友があり、アルバレス・ブラボが顔写真を撮っていたのは興味深かったです。


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「アルバレス・ブラボ写真展ーメキシコ静かなる光と時」
世田谷美術館
会期:2016年7月2日(土)〜2016年8月28日(日)
時間:午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/sp/
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